クオリティアートタクミを始めた理由
平成22年2月2日にQualityArtTAKUMIをスタートしました。
作品は前年の春ぐらいから作り始めています。
始めた理由はいろいろとあるのですが、その一つが病気です。
その頃、他の仕事で愛知県に住んでいました。
当時働いていた会社の社長には大変お世話になりました。
退院後にも雇っていただいて、本当に助かりました。
4ヶ月ほど入院をしていたので、
体力的にも暫くまともに働ける状態ではなかったです。
退院してすぐ結婚して、一年ちょっと経って長男が産まれてすぐに
今度は父が病気になりました。
父は余命宣告を受け1年後に亡くなりました。
4ヶ月の入院も辛かったのに、
1年の闘病はかなり辛かったと思います。
自分が病気になったときもそうでしたが、この時に改めて
誰でも死に至るような病気になる可能性はあるし
人はいつかは必ず死ぬんだ。と実感しました。
当たり前のことなんですが、たぶん誰しもがこういった事態に
直面して初めて実感するんだと思います。
もちろん死にたくはないので、
10年経った今でも定期的に検査をしています。
父が亡くなって1年ちょっとした頃、
会社を縮小せざるを得ない状況になり
これを機に自分で何かやろうと決めました。
まぁ、今考えれば無謀ですけどね。
何か面白いことはないか?←基本、私の頭はここから
夫婦で一緒に出来ることはないか?←ほぼ一人でやってますが
借金せずにやれないか?←家を買おうとお金は貯めていた
家で出来ることはないか?←家無いのに(笑)
などなど、いろいろと調べてるうちに、結婚式で作ってもらった
ミラーのウェルカムボードが特殊な技術であるけれども
自分で作れることを知りました。
それがサンドブラストでした。
友人の出産のお祝いにフォトフレームや
彫刻酒を贈ったこともあったのですが
それが全部自分で作れるらしい。
贈ったことがあるからわかるけど、
絶対喜んでもらえるんですよね!
で、喜んでもらえるとこっちまで嬉しくなっちゃうんですよ!
「そんな笑顔になる贈り物を作ってみたい!」
これが2つ目の理由です。
他にもありますが、また別の機会に。
で、家族と一緒に北海道苫小牧市に戻って
実家の一角を工房として始めました。
大きな病気をして手術はしたけれども、何とか生きている。
その命で笑顔を生み出す品を作りたい。
家族との時間を大切にしながら。